そういやこんな設定も――

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『そういやそんな設定も――』


「久しぶりだな……」
 僕は目の前の家を見上げる。
 大学に通う為に離れていた自分の実家がそこにある。
「みゆきは元気だろうか……」
 実家らしい離れて大分経つ。高校生の妹、みゆきに会うのは久し振りだった。
「ただいま」
 玄関を開きながら家の中に声をかける。久し振りの感覚が少しこそばゆい。
 玄関で少し待ってみる。今日帰る事は知らせてあるから母さんか、みゆきが出迎えてくれるだろう。
 しばらくすると二階からぱたぱたという足音が聴こえてくる。
「お帰りなさい兄さん」
 出迎えてくれたのはみゆきだった。家を出たときと変わらぬ笑顔で僕に微笑みかけてくれる。
「ただいま」
 僕は改めてその言葉を口にした。


「久し振りですね」
「そうだね」
 僕達は居間のソファに隣り合って腰を下ろす。
「そう言えば母さんが見えないけど?」
「お母さんは買い物に……兄さんの為にご馳走を用意するって張り切ってました」
「珍しいね、母さんなら外食にすると思ってたんだけど」
 肩を寄せながら会話をする。まるで恋人のような近さで。
「じゃあまだ母さんは帰ってこない?」
「はい」
 その一瞬、部屋の空気が変わった。僕とみゆきの間に濃密な空気が漂う。
「兄さん」
 変わらず穏やかな微笑みを浮かべたみゆきがそっと、手のひらを重ねてくる。
 向き合った僕とみゆきの顔が互いの鼻先まで近づく。吐息がかかるような距離で視線を絡める。
「会いたかったよ……みゆき」
「私もです……」
 どちらからともなく唇を重ねる。
 永遠とも思えるような刹那。甘い余韻を残して僕達は唇を離した。
「みゆき……っ」
 再び唇を重ねる。今度はさっきよりも激しさ、更に深く。
「ふぅっ……ちゅっぷ、ふはっ」
 舌先を滑り込ませ、みゆきの口中を味わう。みゆきは僕から逃れるように自らの舌を動かす。僕はそれを更に追い掛け、短い追いかけっこの末に、みゆきの舌を絡めとる。
「はむぅ……ちゅっ、ちゅぴ、ちゅぷ」
 おずおずとぎこちなくみゆきからも舌を絡めてくる。
 だけど僕は知っている、みゆきがもっと、もっとえっちでいやらしい娘だと。記憶にあるみゆきはもっと執拗に舌を絡めてきたのだから。だけど今はまだ照れが勝っている。
 だから壊してあげるんだ。羞恥という感情を、理性という鎖を。
「みゆき……みゆき……」
 名前を繰り返し呼び、みゆきをきつく抱き締める。互いの唾液を交換し飲み下す。
「ちゅっ……ぷぁっ……はぁ、にぃ、さん……」
 みゆきの表情が艶を帯びていく。頬が紅潮し、瞳が潤んでいる。それは男を誘う顔だ。気が付けばみゆきはさっきとは比べようもないほど積極的に舌を絡めてきている。理性に快楽が勝り始めた兆候だ。
 もっと、もっと。みゆきの乱れゆく様を見たい。僕はみゆきを抱き締めていた腕をみゆきの胸元へ運び、手のひらをみゆきの豊かな膨らみに触れさせる。
「はぁんっ!」
 軽く、それも着衣越しに触れただけなのに、みゆきは矯声をあげて悶える。
「気持ち良いんだ?」
「ふぅっん……兄さん……」
「もっとみゆきの声を聴かせてくれる?
 手のひら全体を使ってみゆきの胸を愛撫する。僕の手の動きに合わせて、みゆきのそれはぐにぐにと形を変えた。
「……また、大きくなった?」
 手のひらに伝わる感触が若干違うことに気付いた僕はみゆきに尋ねる。
「は……い」
 恥ずかしそうに肯定するみゆき。
 その仕草が愛おしく。僕は手のひらに更に力を込めた。
 それと同時、重ねていた唇を離し、耳たぶ、首筋、鎖骨、と胸に近づけながら舌を這わせていく。
「脱がせるよ?」
 その問いにみゆきは無言の首肯で応える。僕は手のひらによる愛撫を中断し、みゆきの上半身をはだけさせていく。
 やがて、みゆきの白い肌と薄桃色の下着が露わになる。僕は躊躇わずにセンターホックのブラジャーを外した。
 ふるん、と束縛から解放された双丘が揺れる。
 それはみゆきの呼吸にあわせ、息づくように上下して僕を誘っているかのようだった。僕は首筋から鎖骨にかけてを愛撫していた舌をその豊かな膨らみへと滑らせる。
「あぁっ……!」
 みゆきは直に触れられる事により一層感じているようだった。
 僕は決して一番敏感な部分には触れないように、慎重に丘の表面をなぞっていく。
「んくぅっ……、はぁっ……」
 みゆきは既に痛いほどに乳首を硬く尖らせている。しかしそれに気付きながら僕はみゆきを焦らし続ける。
「ぁっ……にぃ……さぁん」
「なんだい? みゆき」
「は、あぁ……もう……焦らさないで」
「ばれてたか」
 僕はおねだりするみゆきを見れたことで満足し、舌を乳首に向かわせた。
「あぁ……はぁんっ!」
 焦らし効果によってか、みゆきは舌先が乳首を捉えると快感に身を震わせた。僕の頭が胸に押し付けられるように抱き締められる。
「にいさん、にぃさん……」
 みゆきが切なげな声で僕を呼ぶ。艶を帯びた声が僕の耳朶を打つ。
 僕は今度は空いた手をみゆきのスカートの中に潜り込ませ、みゆきの秘書に触れる。そこは下着越しにもはっきりと判るほど濡れそぼり、微かにひくついていた。
「もう、こんなになってるよ……?」
「やぁ……いわな……ぃで……」
 下着越しの愛撫から、指をショーツに潜り込ませることで直接の愛撫へと切り替える。みゆきのそこはすんなりと僕の指を迎え入れ、くわえ込むように締め付けてくる。
「すごい、みゆきのここ、とても悦んでるね?」
「ひゃっ! ……ふあぅ!」
 にちゃにちゃという粘着質な音が漏れ聴こえる。
 胸と下半身。特に敏感な二カ所を同時に責められ、みゆきはびくびくと体を痙攣させる。
「ふわぁっ……兄さん、わたし、もぉ……っ!」
「だめだよ」
 みゆきが昇り詰める寸前。僕は全ての愛撫を止めた。
「あぁ……っ?」
「ひとりはずるいよ。だから、ね?」
 僕は既に限界まで勃起し、盛り上がったズボンの股間部分をみゆきの眼前に晒す。
「みゆき、分かるね?」
「……はい」
 みゆきはジッパーに手を伸ばし、下げていく。
 慣れた手つきであっと言う間に僕のはちきれんばかりのモノを取り出す。
「あ……こんなに……」
「さぁ、みゆき……」
「……はい」
 間を置かずして、僕は熱を持った粘膜に包まれる。みゆきの口だ。更に敏感な先端に舌が絡められる。
「はむぅ……んん、っちゅうぅ」
 みゆきは強く吸い付き、一刻でも早く精液を搾り取ろうとするかのように間断なく刺激を与えてくる。その快感に僕は限界を超え、更に硬く張りつめていく。
「ふはっ……まだ、大きく……はぁむ、むちゅう」
 徐々に激しさを増していく奉仕に限界が近付くのを感じる。しかしここで果てるわけにはいかない。
「ありがとうみゆき。もう良いよ」
 口唇奉仕を中断させ、みゆきをソファに横たえる。
 そうして僕はみゆきに覆い被さるように体を重ねる。いわゆる正常位の体勢だ。
「いくよ……?」
 みゆきはその問いに視線で応える。
 僕はみゆきの中へと腰を沈めていった。
「ふぅあっ!」
 先程十分に愛撫したみゆきの膣は自ら僕を引き込むように蠢き、僕はあっさりと根元まで挿入する事ができた。
 一番深い場所でしばらくみゆきの感触を楽しむ。そうする間にもみゆきの膣中は僕を締め付け、快感を与えてくる。
 それ以上耐えきれなくなった僕は腰を前後に動かし始める。
「はぁうっ! あっ、んぅぅ……くはぁっ!」
 最初はよっくり、だんだん速く、リズミカルに、しかし時に不規則にみゆきを責め立てる。
 スピードを上げるにつれ結合部から肌を打ち合う音と、それに混じっての水音が大きくなっていく。
 僕の舌ではみゆきの豊かな胸が動きに合わせゆさゆさと揺れていて、僕の興奮を一層掻き立てる。更に視線を上に移すと、メガネのレンズ越しにみゆきと目があった。
「にい……さん」
「みゆき……っ」
 互いに呼び合い、共に高みへと駆け昇っていく。
「あぁぢ、んふぅ、はぁ、にいさ……わたし、もうっ!」
「くっ……僕もっ」
「きて……出してください……膣中に、なかにぃぢ」
「くっぅう」
「あぁぁぁぁああぁ!!」
 甲高い悲鳴と共にみゆきが達する。それに伴う強烈な締め付けが僕にもトドメを刺した。
 どくん! 本当にそう聞こえそうな程の勢いで精液が放たれる。それはみゆきの子宮口を叩き、みゆきが軽く達した。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
 荒い息をつきながらみゆきの膣中から引き抜く。それと同時に僕の精液が溢れ出す。自分でも驚く程の量と濃度の白濁液が止めどなく流れ落ちる。
 僕は傍らにあったボックスティッシュから数枚を抜き取り、それで拭ってやる。
 そうして後始末を終え、着衣を直していく。
 ふと時計を見れば一時間弱が経過していた。
「そろそろお母さんが帰ってきますね」
「そうだね」
 先程までの空気はもうなく。至って穏やかな雰囲気の会話。
 この時ようやく僕は実家に帰ってきた実感を持った気がした。
「改めてお帰りなさい。兄さん」
 意外にもそう感じたのは僕だけじゃなかったらしい。心が通じている。そんな嬉しさから僕もまた改めて応えた。
「ただいま」
 みゆきの額に口付けながら、帰りの言葉を。

Fin.


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