亀 回 路

3. 出題の前に

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kaerujicho

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3.1 出題の方針


 こ こまで問題をどう把握するか、どう構成するかについて考えてきました。これらをクリアして思い通りの問題ができそうだと言う事になったら次の課題はいつど のように出題するか、です。ここでも出題者としてウミガメを楽しむためには解答者に楽しんでもらわなくてはいけないという、問題構成と全く同様の配慮が意 味を持ちます。


3.2 解答者の集まりに目算を


 素晴らしい傑作となりうる問題も、解答者がそう思ってくれなければただの自己満足です。そして出題が上手く行くかどうかは問題の内容のみならず出題者がどのタイミングで出題するかにも依存します。

 例えば謎をつぎつぎと解き明かし、最後にどんでん返しでクライマックス、というようなボリュームたっぷりの問題を作ったとしましょう。そしてその問題は ちゃんとどんな風に進めるかの目算も立っています。(まず参加者はここに注目して質問を重ねてくるだろう、そして周辺状況が明らかになるとこの謎が立ち上がって見えるはずだ。そこでもういちど周辺状況を埋める質問が一通り出る。すると重要なキーワードが浮かび上がる。そうすればどんでん返しまであと一 息・・・などなど。)では出題?いやいやちょっと待ってください。

 その問題は確かに傑作かもしれません。しかし問題の出来がよければいつもおいしく感じてもらえるわけではありません。例えば明け方や日中のほとんど人が いないときにボリュームたっぷりの問題を出しても期待したほど解答者が集まらないかもしれません。そうなると解答者は膨大なベールをはがすための作業を僅かな人数でせっせと行わなくてはなりません。これは解答者にとって負担です。くたくたになりながらようやくキーワードにたどり着き、あと少し、一番美味しいところという段になって、用事で離席しなくてはならなくなったりしたら・・・私ならorzです。

 出題のときに過度の負担を解答者に要求しない様にボリュームに見合った人数が集まるタイミングを見計らう。これが案外重要な配慮ではないかと私は考えて います。無論ネットの向こうに何人いるか判らないゲームにおいて、出題のタイミングを見計らうのはなかなか難しいことです。(そういう意味でも私は出題が 高評価を受けるか否かは運の部分が大きいと考えています。)しかし常識的に集まりやすい時間帯の見当は付くでしょうし、スレにしばらくいれば季節変動も含めてさらに高い精度で推測がつくでしょう。何より全く考えないよりはるかにましです。そうしたちょっとした用心深さが大事に作った問題を空振り三振の危機 から遠ざけるのです。

 出題宣言後のノシからも集まり具合は分かるでしょうが、思ったより人が多いから、あるいは少ないから出題をやめるというわけにはいきません。問題のス トックが十分にあるならノシの多寡に応じて問題を選ぶのも一手です。あるいはノシの量を見てからベールの厚みに軽く調整を入れるという形での対処も可能で しょう。(出題直前に一言二言足したり引いたりは私は実際よくやります。)どちらも難しいようなら目算は宣言前につける必要があります。


3.3 出題が始まってからの調整


 出題してから人数が少ない、タ イミングを外したなと思っても焦る必要はありません。適切に誘導すればよいのです。重要な概念、キーワードに近づくのに有意な言葉、そちらに解答者の意識 を向けるように受け答えを工夫することで、スープをボリュームの割に飲みやすいものに出来るでしょう。そのとき助けとなるのが、問題構成のときにどれだけ 進行について考えてあったかです。


3.4 名料理人にして名給仕?


 僅かな人数のお客さんにバケツ一杯のスープを出すのはよくない でしょうし、沢山のお客さんにオチョコ一杯のスープでは物足りないでしょう。(出題待ちの人がいるとか、他の問題を持っていて前菜として使うなら問題ない かもしれませんが。)料理をいつどのように出すか、それはいわば給仕の問題です。料理の腕だけでなく給仕の腕も少なからずスープの評判に影響するのではないでしょうか。






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