新聞記事

双葉富士見町内会 充実のホームページ
羽村 活性化に動画も駆使
双葉富士見町内会のホームページ
(http://www33.atwiki.jp/futabafujimi/)
 羽村市双葉町の双葉富士見町内会が、趣向を凝らしたホームページを作成し、町内会の活性化に役立てている。開催されたイベント報告や住民への諸連絡を頻繁に更新し、動画配信も行う。他の町内会が加入率の減少に頭を悩ませるなか、若者世代にも評判となっている。作成を担当する石川裕也さん(47)は、「今の時代でも、地域のつながりは作れるんです」と話している。
 ホームページのタイトルは、「おもしろ王国 羽村市双葉富士見町内会」。「どこにも負けない町内会」という意味で名付けられた。その自信は、トップページにある「王国新着情報」の更新頻度でもうかがえる。 町内の祭りやスポーツ大会の様子を伝える記事では、活動報告にとどまらず、住民の生の表情を伝えられるよう工夫している。春祭りの記事では、みこし担ぎのリーダーを名前と写真で紹介。また、ソフトボール大会の名場面や、集会でのロック歌手の物まねの様子など、住民のいきいきとした表情を動画で配信している。
 ホームページの開設は2007年6月。武蔵村山市職員である石川さんが町内会から指名を受け、ホームページ制作未経験ながら、数か月間の苦闘の末に完成させた。目指したのは、「住民の“顔”を見せること」。町内にどんな人が住んでいるかを知れば、交流のきっかけになると考えたからだ。石川さんは、休みのたびに町内会の行事にカメラを持って出かけ、平日の帰宅後、ページの更新を続けている。
 ホームページには、町内の飲食店マップやバス停の時刻表など、日常生活に役立つ情報も満載。山下国次町内会長(61)は、「町内でホームページを知らない人はいない」と胸を張る。開設後、町内会の行事に参加する人も増えたという。
 羽村市生活安全課によると、市内住民の町内会加入率は50%弱で年々減少傾向にある中、同町内会は63%と比較的高い。山下会長によると、町内はここ数年、住宅の建設ラッシュで新住民が増えたが、加入率はほとんど減っていないという。山下会長は「若い新住民もホームページを見てくれていて、町内会への参加を促しやすい」と話す。
 石川さんは、「若い人は、人付き合いでは地域活動に参加してくれない。まず、自分の目で確認してもらえるようにすることが肝心」と話している。
(2009年5月6日 読売新聞)
最終更新:2009年12月06日 18:38
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