frame_decoration

M-Tea*7_4-進化遺伝の科学(四)石川千代松

2014.8.16 第七巻 第四号

進化遺伝の科学(四)
石川千代松
 第四章 化石学上の証拠
 第五章 動物分布上の証拠

imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。


税込価格:100円(本体税抜93円) p.195 / *99 出版
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。

※ PDF 形式、六インチ判。Mac OS X 10.4・Acorbat Reader 5.0、Windows 7・Adobe Reader X および SONY Reader(PRS-T2)にて確認済み。
※ この作品は青空文庫にて入力中です。著作権保護期間を経過したパブリック・ドメイン作品につき、転載・印刷・翻訳などの二次利用は自由です。
(c) Copyright this work is public domain, 2014.

パブリックドメインマガジン 週刊ミミクリー*

(略)ウマの足はみなさまがご承知のように、他の獣類の足とはよほどちがっています。それは、他の獣類の手足はたいがい五本の指を持っていますが、ウマの手足には指が一本しかありません。そうしてウマは、この一本の指の先で地を踏んで走って歩くのであります。しかしこのウマの指が一本であることは、ウマがはじめから一本の指を持っていたのではなくて、もとは他の獣類のように五本の指を持っていたものであったのであろうとは、動物変遷論を信ずる人の考えでありますが、そのことがウマの先祖で明白に証拠立てられています。
 第五十三図の一番上にあるのは今日のウマの足の骨であって、その一本の太い骨は中指にあたるものでありますが、その両側に小さい骨がついています。これは食指と薬指との退化したものであります。それですから、ウマの指も表面から見ればただ一本でありますけれども、皮の下にはまだ二本の指の骨があるのですが、この二本の小さい骨が真に食指と薬指との遺物であるということは、ウマの先祖の足の骨を見るとよくわかります。同じ図の二にあるのは、第三紀の最終層すなわちプリオセーンから出たウマの足の骨でありますが、これでは、今の二本の骨が現世のウマの骨より少し大きいが、もう少し深いミオセーンの層から出てくるプロトヒプスというものでは、この二本はただ大きいばかりでなく、その先に三個ずつの小さい節がついています。それですから、それはたしかに指の骨であるということがわかります。
(略)しかしそれならば何が、四本の指を退化せしめた原因でしょうか。原因なしに何も生ぜぬことは、われわれはみな知っています。それでは、その原因は何でありましょうか。

※ #ref(7_4.rm)
(朗読:RealMedia 形式 xxxKB、x:xx)
※ お休みしまーす。

石川千代松 いしかわ ちよまつ
1860-1935(万延元.6.6-昭和10.1.17)
動物学者。東京の人。ドイツに留学して、日本にワイスマン流の進化論を紹介。東大教授。魚類学・細胞学を研究。/動物学者。東京開成学校予科を経て、東京大学理学部動物学科卒業(1882)。同大学助教授となり(1883)、1886~1889年ドイツに留学し、フライブルク大学で A. Weismann に師事し、無脊椎動物の生殖・発生などを研究。帝国大学理科大学助教授を経て、同農科大学(のち東京帝国大学農学部)教授(1890~1924)。夜光虫・オオサンショウウオ・クジラなどの生殖・発生および細胞学的研究をなし、ホタルイカの発光、アユの養殖など多方面の研究がある。(生)

◇参照:『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)、『岩波生物学辞典 第五版』(岩波書店、2013.2)、Wikipedia 日本語・オフライン版(『iP!』2009.4月号、晋遊舎)。

底本

底本:『最新科學圖鑑(5)・進化遺傳の科學』アルス
   1933(昭和8)年6月16日発行
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/list_inp1478_1.html

NDC 分類:460, 467(生物科学.一般生物学 / 遺伝学)
http://yozora.kazumi386.org/4/6/ndc460.html
http://yozora.kazumi386.org/4/6/ndc467.html

難字、求めよ


むしとりホイホイ

デホン紀 → デボン紀 【ボか】
廣鼻類《くうびるゐ》 → 広鼻類《こうびるい》 【こ?】
メカテリウム → メガテリウム 【ガか】
白靈紀 → 白亜紀 【亜か】
石炭期 → 石炭紀 【期か】

以上5件、底本は左辺のとおり。

スリーパーズ日記*

書きかえメモ。
峙 → 峠
等《とう》 → など
尾《びき/ぴき》 → 尾《び》
辺《へん》 → あたり
ウェーゲネル → ウェーゲナー
グリジリイ → グリズリー
ジウラ紀 → ジュラ紀
シルウル → シルル
サーベル虎/サーベルトラ → サーベル・タイガー
ジンゴー → ディンゴ
ヤーク → ヤク
トリセラトプス → トリケラトプス
エミウ → エミュー
ヴワレース → ウォレス
南北米国 → 南北アメリカ
アンチロープ → アンテロープ
ハンミングバード → ハミングバード
レムレア → レムリア

8.10 中部公民館。講演「文書から見た近世の天童氏」多賀城市在住、J. F. モリス氏。予想どおり、話は一六一六年の慶長大地震へと展開。最上義光に攻められて、仙台へ逃亡、伊達家家臣となった天童頼久(改名、頼澄)は、八幡村(現多賀城市)を拝領。大地震の四か月前に死去している。
14:00、映画、若草物語。

8.11 20:54、NHK山形。蔵王お釜、今月六日から火山性微動の活発化。7日、火山性地震。お釜直下の浅い部分。注意を呼びかけ。
クロスオーバー・イレブン。

8.14 いとうせいこう、五木寛之、対談。♪夜霧の~ハウスマヌカン、また毛が生えてくるぅぅぅ・・・。

8.15 山形新聞。ドワンゴ川上量生、秋水。
半藤・宮崎『腰抜け愛国談義』(文藝春秋、2013.8)購入。



2014.8.16 公開
目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99
転載・印刷・翻訳は自由です。
カウンタ: -

名前:
コメント:
最終更新:2014年10月24日 14:56