戦術



戦術

現代の戦争では、軍事力に3倍の差がある場合、
特に優秀な司令官の采配でも、覆ることはないのですか?(488:389)


相手がとてつもない間抜けだったら覆ることもあるだろうね。
(488:391)
全体で1/3以下でも局所的に戦力を集中するなどの方策を普通採る。
歴史を調べればそんな例はわりとでてくるので、自分で調べると面白いぞ。
(488:396)
基本的には覆すのは難しいのだが、3倍以上の兵力差でないと攻めあぐねる
なんていう状況・地形・重厚な防御陣地とか条件が合わされば、互角以上に
持ちこたえることは不可能ではない…あくまで局地的な戦いの範疇ならば、だが。
(488:406)

戦場において、敵部隊や敵施設を発見した場合でも、
むやみに攻撃するのはデメリットの方が大きいと予測されるケースもありますか?(488:209)

監視や位置確認のみ行い、手は出さないこともありますか?

偵察とかのときはそうだろーね。
というかそういうこと多い気がする。
(488:210)
彼我の戦力差が大きく(当然こっちが劣勢)相手が気付いていないならいくらでもある。
また、210氏が既に回答しているが、偵察部隊は相手を確認するのが任務なため
発見しても攻撃しない。
(488:410)

モッティ戦術に対する解釈は「起伏が多い地形で有効な戦術で、正面で敵を拘束しつつ、
機動力のある部隊が地の利を生かし横からちょっかいをだして兵力を分散させつつ、
最終的には補給線を断ち切って包囲し殲滅する」
というものでいいでしょうか?(487:821)


概ね合ってる。
「起伏が多い地形」というだけでなく、森林と湖沼の多い地勢と寒冷な気候も重要。
(487:831)
モッティ戦術は包囲殲滅までするゲリラ戦でふ。
実際には補給を妨害する事で継戦能力を奪い甚だしきは凍死に追い込むことが最大の戦果だったけど
(487:962)
現地人スキー部隊の機動性を利用して側面背面をつくので電撃戦を連想させる。
けど攻勢作戦ではないので遊撃戦術・ゲリラ戦術と考えるのがよいでしょう
(487:963)
モッティはソ連軍が掌握できない雪原や山岳地帯をスキー部隊で浸透、
道路を行くソ連軍を側面・背面から襲撃し、場合によって包囲殲滅によって戦果を拡大する。
戦線を突破する過程を考えれば電撃戦と言えなくもないけど目的が敵部隊の撃滅・補給路の切断なので、
どちらかというと迂回による機動防御に近い。
スキー部隊のあけた穴を一般部隊で拡大するわけではないのただの遊撃戦術とするのが適当だと思う
(487:992)
いや、浸透するときに電撃戦のような大規模部隊による機動はいらないから。
浸透戦術が電撃戦でないのと同じようにモッティも全く電撃戦ではないのです。
(487:993)

自動車化された歩兵部隊が車道の1つもない山や貧弱な橋を通過する場合、車両はどうするのでしょうか?(485:895)

全て空輸するわけにもいかないでしょうし・・・

まずは車両をおいて前進してあとから車両を追いつかせるけど、本当に車両の通行が不可能なら無理して超えても補給が続かないよ。
普通は工兵は道を広げたり架橋したりする。ヘリ等で空輸する事もある。分解して人力で担ぐという最終手段もある。
(485:898)

そんなところに自動車化部隊を送るようなまねは普通しない。
山岳部隊など、もっと地勢に向いた部隊を配置する。
でなけりゃそのためにいる工兵を使って橋をかけるなり、道を拡張するなりできることはする。
(485:899)

戦闘時に、説明の付かない勝利が発生することはあるのか、お教え下さい。(485:776)

競馬や将棋とかだと、天才肌の人が時に訳の分からない
勝ち方をするときが有ったりします。

戦闘に置いては、ルール無しのチーム戦なので、勝った理由が分からないという勝利は
あり得るのでしょうか。

軍事にも
『理由のない勝利はあっても、理由のない敗北はない』なんて格言があったりする。
(485:777)

大体、後から「何で勝ったの?」というのを分析して一応の結論を得ることは出来るが
戦ってる当人も、決着が付いた直後は自分が勝ったのか負けたのかよく分からない
というのはあるにはある。
引き分け、痛み分けに見えて、実は後々への視点で見れば、その時のこの結果のおかげで
大勝利だったとか、
結果が物凄い後になってからやってくるとかで、分かりにくい勝ち方をすることもある。

負けるのが当たり前なのに、何でこれで勝てたのか分からないってのもある。
大抵、相手側が普通ならやらかさないような致命的なポカをやらかしていたとか、(伝達ミスで部隊行動が遅れて繊細一隅のチャンスを逃がす)
兵士の士気が予想以上に低かったとか(イタリア軍全般)、後になって分析調査して理由らしいものが判明する事もある。

あとは、戦闘当事者の行動した理由が明かされない(レイテ沖の栗田の謎の反転)とか、
大昔の戦争になると資料や記録が十分でないので、戦闘の実態像が不明とか
分析する資料が足らないので、勝てた理由が不明ってのもある。
(包囲状態から王様の率いる数百名だけで、何故か敵数千名に勝利とか)
(485:790)

穿間突撃ってどういう戦術なんですか?(484:153)


文字通り、相手の防備の硬い部分の隙間を穿って、弱点に穴を空けるように突撃すること。

全面突撃では被害が多すぎるとか、こちらの兵力が足りないとかいう時に行い、
敵防衛線を分断して弱体化、あるいは後方に回りこむための突破口を作る。
(484:154)

敵の戦線の弱体な箇所に戦力を集中し、一時的かつ局所的に優位状態をつくり出す。
その機に乗じて集中箇所の戦力に戦線の突破を命じる戦法。
(484:155)

幅広く戦略戦術について解説してる本かサイト有りませんか?(482:432)}


戦術(特に陸戦について)ならこれがいいかと

戦術と指揮  松村 劭 (著) PHP文庫
http://www.amazon.co.jp/dp/4569665969
(482:437)

戦争では守る側がものすごく有利っていわれてますけど、現代戦でも変わらないのですか?(482:790)

戦争では守る側がものすごく有利っていわれてますけど
確かに地の利とかがあると思うんですけど、どうもビンとこないんですね
守る側がものすごく有利なのは現代戦でも変わらないのですか?

現代であっても守りやすい地形・状況というのはあるので、
他に理由がない限り守る側はそういう地形で守る。
また時間と資材があれば塹壕や鉄条網といった野戦築城を施すこともできる。
(482:798)

 戦闘では確実に有利だが、戦争で有利とは限らない。つーか、負けると確信
してるのに仕掛ける(攻める)奴は居らんので、「結果」だけに注目するとピ
ンとこないって話になる。

 「主導権は攻撃側に有る事が多い」

 勝つために必要な戦力比は常に防御側有利だが、一般的に防御側は有利な状
態で戦闘を始める(攻める)事ができない。まぁ、当たり前だな。
(482:801)

それに加えて、守る側は戦力を守るべきポイントに分散させねばならないが、
攻める側は攻撃点に戦力を集中できる。
かといって守る側が戦力を集中すると攻める側はそこを迂回する。
(482:804)

守る側は、事前に地雷を埋めたり塹壕を掘ったりして、防御陣地を構築したりできるから。
塹壕に入って戦う側と、それに突撃を加える側では、前者のほうが有利でしょう?

これが、守る側が有利と言われる理由です。

しかしより大きな視点で見ると。
防御側は常に受動的な戦闘しかできません。(敵が仕掛けてくるまで待たないといけない)
その点、攻撃側は、常に積極的に動けるので、好きな位置、時間、投入戦力を好きに決めることができます。
ここは攻撃側が有利です。もしかすると、全体で見れば、それほど変わらないかもしれません。

あと、空、海戦では、防御が非常に有利です。
地上のレーダーやSAM、SSMの支援が受けられますし、基地や母港に近いほうが何かと有利です。
(482:841)

古くは孫子、近世ではクラウゼヴィッツの頃から
緒戦の戦闘では防衛有利、相手を倒す為には侵攻(反撃)必須という考え方があって
これを実証する事例は第2次ポエニ戦争からヒトラーのソ連侵攻まで挙例に暇がない。
ただし圧倒的な戦力差があると湾岸戦争やイラク戦争の時のように
侵攻側にあっという間に屠られてしまった事例もあるので注意。

基本的に防衛側の利点は自分のフィールドで勝負できる事。
そして防衛側の欠点は自分のフィールドで勝負しなければならない事。
侵攻側にとって相手国は敵地であり、後退する敵を追撃するのは敵地の中だ。
この為、防衛側は相手に対して補給の負担を強要でき
(だからこそ孫子は名将は敵地で効果的に略奪して補給の負担を減らすといってる)
相手を拠点での不利な戦闘に誘導しやすく、地の利を得た状態で戦闘に勤しめる。
その反面、防衛側の国土は荒れるため、徹底的な防衛戦略は焦土作戦に繋がってしまう。
さらに相手国の本土に対しては間接的な損害しか与えられない為、
どこかで反撃に結び付けないと侵攻側が諦めるまでだらだらと防衛戦が続きかねない。
近代ではベトナム戦争やソ連のアフガン侵攻が好例だな。

戦術的な面においては、拠点防衛は多くの武器弾薬を消費する。
これは防衛側は阻止射撃など多用せざるを得ない為で
防衛戦略でありながら攻撃戦術である機動防御やゲリラ戦は
この意味でも画期的と呼べる代物だった。
無論、これらにもデメリットは多くあり、その最大かつ根本的なものとして
防衛拠点の直接的恩恵を受けにくいというものがある。
(482:849)

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最終更新:2009年03月18日 00:14
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