艦船

潜水艦に関する質問はこちらをご覧ください

全般

軍艦では退艦命令が出ない限り誰がどう見ても沈没は確実な状況であっても
絶対に船を離れてはいけないんですか?(488:415)


建前上はね。爆発に巻き込まれて、海に飛ばされるとか
不可抗力の場合は例外だけど。
(488:420)
救命ボートの数には限りがあるしね(一応乗組員全員乗れるようにはなってるが)
勝手に飛び込んだり救命ボート下ろされると、まだ残ってる人が困る。

ただ、指揮系統に致命的なダメージを受けていて退艦命令が出せない
(艦長とか、命令出せる人が既に死んでるとか)の場合は、その場に居る乗組員で
階級が一番上の人間が、代わって、退艦する指示を出すことはあるだろう。
まあ普通は、そんな状況になる前に誰か指揮できる人間が、指揮できるうちに
命令を出すだろうけどね。

余談ながら、退艦命令が届かず(命令系統が寸断されて)、一部区画に残されたまま
他の全員が先に脱出してしまった、という類の例は過去いくつかあるそうだ。
(488:424)

一般的に軍艦って、ダイナマイトで穴が空くもんなのでしょうか?(486:897)

10年くらい前に、イエメン沖でアメリカのイージス艦が停泊中に、
ボートに乗ってきた自爆テロリストによって、大きな穴が空いた事件が
あったと思います。
一般的に軍艦って、ダイナマイトで穴が空くもんなのでしょうか?

十分な量の爆薬を十分近くで爆発させれば、戦車の装甲でも穴が空く
(ひっくり返って爆風がそらされないように固定しておけば)。
(486:900)
現代の軍艦の装甲は基本的にブリキ缶。
対艦ミサイルのスプリンター防御の為にある程度は施されるようになっているが、基本は変わらん。
(486:901)
どんな兵器も装甲を上回る火力があれば破壊できる。
大量の爆薬を使えば戦車でも破壊できるよ。
ただ装甲の表面で爆発させても爆発エネルギーの大半が逃げちゃうから
装甲を貫通させてから爆発させた方がはるかに効率が方がいい。
(486:902)
一般的に、どんな構造材であれ、
これまた一般的に、破壊に足るだけの量の爆薬を用意すれば、
やはり一般的に、どんな爆薬であろうと(もちろん爆薬の種類により
最低破壊に必要な量は変わるが)破壊が可能。
(486:904)
WW2時の戦艦とかと違って、
近年の戦闘艦は着弾時の装甲防御力ってのはあまり重視されてないから、
ああいう攻撃を食らった時のダメージは結構デカい。
(486:905)

駆逐艦程度の装甲だったら、高角砲の対空用の弾でもでダメージを与えられるものなのですか?(486:767)

何かの架空戦記で長10センチ(八センチだったかも)高角砲で対艦砲撃をして、駆逐艦を火達磨にするみたいな話があったのですが

実際問題として、駆逐艦程度の装甲だったら、高角砲の対空用の弾でもでダメージを与えられるものなのですか?
それとも、高角砲にも対艦用の弾があるのでしょうか?

駆逐艦にはそもそも装甲が無いので5~6ミリのライフル弾程度でもスパスパ抜けます
(486:769)
駆逐艦クラスだと、防盾って波よけ程度の意味しか持ってないから、普通に貫通するよ
艦橋構造物でも同様

大戦末期の日本軍の駆逐艦を見ると、艦橋回りに装甲板を無理矢理取り付けているが、
それでも機銃掃射になんとか耐えられる程度の効果しかなかったらしい
(486:771)
イギリスの族級駆逐艦がWW2時の北アフリカで、
ドイツの高射砲にボロボロにされている。
(486:772)

現在のようにこのまま戦闘艦が大型化していったらそのうち戦艦だか何だか分からないレベルにまでなる可能性はありますか?(486:784)


将来のことはわからないし、可能性はある、としかいえないなあ

個人的には、汎用型水上艦艇という枠組みの中で考えると、
かつての戦艦並みに巨大化する可能性は低いと思う
(486:787)
それはないんじゃないかなぁ
確かにある程度の兵装をつむ為に、大きさは必要だけれども、
戦艦ほどの大きさが必要になるとは思えない
まあロシアならばやりかねないとジョークでは言えるけれどもw
(486:789)
変な例えだけど爆弾と同様の論理が成立する。

つまり大型艦一隻でカバーできる範囲は広いが、半分のサイズの艦、2隻がカバーできる範囲の方がより広い。
多目的化や抗堪性向上に伴って、最小サイズは大きくなるが、上記の理由で最小限に留めようとする努力は続き、
巨大化は考えにくい。
(486:790)
既に戦艦三笠より護衛艦あたごの方がデカいです
(486:793)

過去に軍用艦がこのようなテストをしていて、復元力の限界を超えて転覆した事例はありますか?(484:397)

#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。

上記リンクはニミッツ級のテスト航行ですが、
過去に軍用艦がこのようなテストをしていて、
復元力の限界を超えて転覆した事例はありますか?

近代以降には、記録にない。
暴風雨にブチあたってというならあるが。
(484:398)

公海上の船舶の「敷地」はその船舶の船籍のある国の「領土」の扱いになる。なので,空母の上空を許可なく侵入して飛ぶことは「領空侵犯」になる、ってホント?


 公海上の船舶が有する海洋法条約第92条,第94,95条に定められた排他的管轄権は対象は船舶そのものに限られ,上空には及ばない。
 だから、ある国の空母の上を別の国の航空機が飛ぶのは自由。

 また、公海上の軍艦は他国の管轄権から免除されるだけで、「領土」の扱いというわけではない。
 まあ、自国の管轄権を施行できるんだから領土みたいなもんだが,領空や領海が必然的に附属する「領土」とはまった違うものだ。
 諸外国のアメリカ大使館の上空がアメリカの領空ではないのと同じ。

(初心者スレ478:452,453)

航空戦艦がどこの国でも研究のみで採用されなかったのはなぜですか?

中途半端だから。

同じ大きさの空母と比べると載せられる飛行機が少ないし飛行甲板が
短くなるので航空機の運用力で劣る。

同じ大きさの戦艦と比べると砲塔の数が少ないので攻撃力が低いし
飛行甲板がある分装甲防御で劣る(空母部分も戦艦並の装甲にしたら
重くなりすぎる)。

結局どっちにも十分な能力がないので存在意義がない。
(458:580)


伊勢/日向という航空戦艦が実在したんではないんですか?
そりゃ戦局には寄与しませんでしたけど

あれ、実質的に航空機運用した事ないぞ。役に立ったのは北号作戦で物資を空の格納庫に詰め込んでの強攻輸送船と
いった方が正しいぞ。

伊勢/日向はなし崩しに改造しただけなので。
しかも、実戦機を搭載して「航空戦艦」として実戦運用されたことは一度もない。

第2次世界大戦前には、三段飛行甲板時代の赤城に20センチ連装砲ではなく36センチ砲載っけたような
「航空戦艦」「戦艦空母」が各国で構想されていた。
(475:337-339(原文より一部修正)

艦名の付け方について

Wikipediaのアメリカ海軍艦艇一覧に載っているいくつか戦艦のページに例えば、戦艦ヴァージニアであれば州知事のの娘とか~の娘によって命名、進水。と言うのがあるのですが、これは慣例だったのでしょうか?詳しく教えていただけると嬉しいです。また、他国でもこういうのはあったのでしょうか?

別に軍艦に限ったことじゃなく、どこの船でも船の命名者(ゴッドマザー)はその名前にもっとも
近しい人が選ばれるわけで。
まあ、慣例ですわ。
(370:884)

日清・日露戦争時代の軍艦は、三笠などの戦艦も含め、比較的軽装甲の艦ばかりでしたが、太平洋戦争時代となっては、大和を始め、全体に鎧を纏ったかのような重装甲となり、現代に至っては、また軽装甲が主流となったのはなぜですか?


日清・日露戦争時代
装甲艦から戦艦へ、数少ない実戦と手探りで進む理論の試行錯誤の時代

WW1ぐらいまで
巡洋戦艦(巡洋艦並の速力と装甲に戦艦並の主砲を備えた艦)の流行
しかし防御力の不足する艦は意外と脆弱なことが明らかになる

WW2前夜まで
主砲と装甲のバランスを重視。(大和はある意味でその象徴であり、ある意味でぶっちぎった例外中の例外)
そして忍び寄る空母の影

現代の少し前
戦艦の終焉。
対艦ミサイルの登場による打撃力のインフレにより、「重装甲なんて意味なくない?」

現代
情報通信革命。イージス艦に代表される「システム」の超高度化。
ステルス性の流行。
そして伝説へ
(479:152)

まず、戦闘艦設計の基本的な思考法として「とりあえず、自分が持ってる武器は敵も持っている」という考え方があると思いねぇ。

それを踏まえた上で、「最低限、同格の艦と撃ち合っても沈まない」程度の装甲を持つ、というのがWW2までの考え方。
戦後、戦闘艦の主武装がミサイルに変わって「どうせミサイルが当たったら沈む(ミサイルを防げる装甲を持ったら身動き
できなくなる)から、ミサイル防御は防御システム(バルカンファランクスとか、あれ)に任せて、装甲は取っ払おう」というのが
現代の考え方。

装甲に比して攻撃力過多の武装を持つ艦はむしろ例外と思っていい。例えば近代化改装する際に、金銭的な問題から
武装面のみ強化されて防御面はそのまま、とか、このままでは敵国の船に損害を与えられないのであえて武装のみ
強化した、とか。
(479:160)

三笠などは当時の水準では別に「比較的軽装甲」ではないよ。
当時の戦艦の主砲が30センチ砲だったから、それに適した装甲だっただけ。
後に主砲がどんどん大きくなると、それに伴って装甲も厚くなった。
現代の艦が軽装甲なのは、>>152氏の書いた通り対艦ミサイルによる。
また装甲を施しても、装甲で覆えない電子兵装などが破壊されると無力化されるというのも要因の一つ。
(479:165)

今も昔も駆逐艦はブリキ缶だ
何も変わっちゃ居ない
(479:171)

これまでに就役してから退役までがもっとも長かった近代の軍艦って何なんでしょうか?

アメリカのアイオワあたりでしょうか?

歴史上といわれるとちょっと難しいので、現役艦で。

水上艦艇で最も艦齢の高い現役艦は、おそらくフィリピン海軍に在籍するフリゲイト
"Rajah Humabon"PF-11です。
"Rajah Humabon"は旧米Cannon級DE"Atherton" (DE-169)として1943年8月29日就工。
1955年に日本に譲渡されてDE「はつひ」として再就役。75年に米国へ返還されており、
翌年フィリピンに譲渡されています。

近年公開された映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」で、米護衛艦役として登場したので
その艦影を見られた方もおられるかも。
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE

フィリピン海軍のRajah Humabon ラジャ フマボン
http://en.wikipedia.org/wiki/BRP_Rajah_Humabon_(PF-11)
昔は自衛隊の護衛艦「はつひ」で
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%B2%E5%9E%8B%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E8%89%A6
その前はアメリカ海軍の護衛艦 アザートン
1943年8月29日就役
台湾の潜水艦の元は
http://en.wikipedia.org/wiki/USS_Tusk_(SS-426)
1946年4月就役だから
フィリピンのほうが寿命が長い
(479:192)

護衛艦の艦内で犯罪者や発狂者が出た場合に隔離拘置しておく牢屋みたいな部屋ってあるんですか?(479:638)

ビデオではそういう部屋は紹介されませんでした。

「営倉」って呼ばれる独房は軍艦なら必ずある。
外部向けの資料や案内図には「倉庫」って書いてあるけど。

いわゆる「隔離室」、壁や床にクッション詰めた精神病患者用の隔離室や
拘束服も大概ちゃんとあります。

そういうのがない小さな艦艇の場合は、ふん縛って倉庫に放り込む。
(479:639)

メラーラ製76mm艦載速射砲の命中精度教えて下さい。(480:339)



Oto-Melara の 76mm Super Rapid Gunは、最大連射速度で10発撃った場合、
1000mの距離で0.3mil内(約30cm内)に標準偏差としておさまるとメーカーは主張している。
(標準偏差を統計的に正確な意味で使用しているなら、射弾の99.7%が1m以内に命中することになる)

おなじ 76mmでも Compact Gunの場合は最大連射速度で発射すると故障しやすく、
また460m射距離でも20発の最大速度連射を6×6mの標的内に留めることが困難と言われる。

Super Rapid Gunの方が改良されていると同時に可動部品数が少ないのが
この精度の差を生んだらしい。
(480:344)

戦艦

ドレッドノートって起工から就役までの期間がもの凄く短いけど、この短工期の秘密は?(488:525)

大英帝国の底力?

建造中のロード・ネルソン級から、主砲などを流用して建造を優先したから。
(488:528)
作製に時間の掛かる主砲を平行して建造中であったロード・ネルソン級二隻から横取りする事でその短工期を実現しました。
お陰で、この二隻は工期が遅れて生まれた時から旧型の烙印を押されることに。
(488:529)

大和が仮に砲力はそのままで、アイオワ並みの速度、加速度、旋回性能をもっていたら、
有効なアウトレンジ戦法を行いえたのでしょうか?(485:829)

「大和は速度を27ノットと条約明け戦艦の中では最も低く抑えられたため、
海軍が切望していたアウトレンジ戦法をあきらめざるをえなくなった。」

と言うニュアンスの記事をたまに見かけるのですが、仮に砲力はそのままで、
アイオワ並みの速度、加速度、旋回性能をもっていたら、

米のアイオワ、サウスダコタ、ノースカロライナ、メリーランド
英のヴァンガード、KGV、ネルソン
仏のリシュリュー、ダンケルク
伊のヴィットリオ・ヴェネト

あたりに有効なアウトレンジ戦法を行いえたのでしょうか?

そもそも、その記事が間違っとるぞ。
別に速度が勝ってなくても射程の長い砲の有効性は失われないよ。

で、アイオワ級は全幅の割に全長が長すぎて、旋回性能よくないけどな。
それはさておき、大和型を33ktで走らせるには、オリジナルの排水量のままじゃ
絶対無理。
仮に46cm3連装砲3基を装備し33ktで走れる設計にしたら、現実の大和型を上回る
史上最大の戦艦になっただろう。

そうなると既存の戦艦とは比較できない存在になってしまうので、有効性が
どうとかという話ではなくなる。
(485:830)

「大和は速度を27ノットと条約明け戦艦の中では最も低く抑えられたため、
海軍が切望していたアウトレンジ戦法をあきらめざるをえなくなった。」

これだけデタラメな記事は珍しいな。
良かったらいくつか元ネタを教えて欲しい。

1)アウトレンジ戦法を考慮していた面はあるにせよ、切望するほど真剣に考えていない=当たらない
大和の装甲も2万m~3万mあたりを想定しているし、
そもそも46cm砲は特に長射程目的に造られていない。ヴェネトの方が僅かに長射程
アウトレンジ戦法を本気で考えていたとしたら軽量高初速弾の開発ぐらいしているだろう。

2)通常、砲撃戦は数隻~数十隻が集団で戦うもの(日本の艦隊決戦構想では尚更)
1隻の速度にあまり意味はなく、条約艦だけを相手にしているわけではないし
当時の戦艦の多くは大和より低速
(485:838)

戦艦,巡洋艦が敵艦と砲戦を行う際には、一門でも多くの砲があった方が有利と思うのですが、搭載している高角砲も敵艦に対して発砲するものなんでしょうか?

届く状況で尚且つ他に適当な目標が無ければ射撃する。
第三次ソロモン海戦の野戦ではワシントンやダコダが相当数の副砲弾を当てている。
また日本側も相当数の副砲弾をぶち当てている。
(377:705)

第二次大戦以前の戦艦などには射撃指揮所がありますよね?そこに直撃弾があったなどで、統一的な射撃が不可能になった時、個々の砲は独自に射撃を出来たのでしょうか?(481:259)

高角砲や、機銃、極めて近い距離での水平射撃とかならわかりますけど、
例えば戦艦の主砲のような大口径砲など、甲板上から見えないような遠くまで
飛んで行くような射程の場合、どうしていたのでしょうか?
レーダー射撃も不能に陥った場合などです。

ほとんどの場合砲塔にも照準装置がついていたけど、斉射はできないし精度は大幅に落ちるしでほとんど気休め程度だった。
(481:264)

戦場にいる意味がないどころか沈没の危険があるので、まともに撃ち合いができなくなったら機関が無事なら退避する。
(481:266)

まず、後部マストや後部艦橋の上に予備の射撃指揮所があり、
前檣楼の射撃指揮所が機能を失ったときはそこから指揮できる。
また、主砲にも測距儀が付いており、砲側でも射撃できる。
ただし、一番遠くまで照準できるのは前檣楼の射撃指揮所であり、
また、レーダーが付いているのも前檣楼なので、
予備や砲側では精度や射程は極端に落ちる。
なので他の方も言っているように、退避するのが得策。
(481:334)

空母

ブライドルは海に落ちてしまうものも幾つか出てしまうのですか?(487:392)

http://www.skyhawk.org/5e/g154903/html/154909f.htm
この写真の直後、ブライドルは、ブライドルリトリーバに上手く引っかかるのですか?
海に落ちてしまうものも幾つか出てしまうのですか?

うろ覚えだがブライドルの回収成功率は40%台だ
半分以上は海の藻屑になる
(487:418)

リニアカタパルトって電力供給以外で開発が困難な理由はあるのでしょうか?工学的にはごくごく普通の代物だと思うのですが(リニアモーターカーの模型なんて相当昔にあったわけだし、現在なら個人でレールガンだって作れるし)。(485:824)

数百グラムの弾頭と
数十トンの艦載機の違い
(485:825)
リニアに限らずエネルギーを加えて順に加速していく形式のものは
原理上どうしても瞬発力の問題が付きまとう。
カタパルトってのはまさに瞬発力命の機構なので。
それから機構が枯れてない、つまり熟成がまだまだこれからな技術だってのと
絶対零度の維持や磁力の保持、運用整備体制のゼロからの育成、そしてなにより
わざわざロスを出して電力に変換するぐらいなら蒸気のままでいいという致命的な問題がある。
スチームで今のところ困ってない訳だし。
(485:827)
リニアカタパルトは瞬発的に大きな射出力を出す為の大容量のキャパシタの開発が難しい。
理論上は大電力を流し込めばスチームより出力を出せるが、それが100m以内となると現段階では厳しい。
それさえ解決できれば、蒸気配管よりレイアウトが楽な配線、単純な構造、細かい出力調整、小形と様々なメリットで軍配が上がる。
(485:828)

米軍の航空母艦「エンタープライズ」の甲板の先っぽに付いている2本のツノのような物はなんですか。(483:170)


甲板の先端にある角は「ホーン」または「ブライドルレトリーバー」と呼ぶ。
空母から艦載機をカタパルトで射ち出すときには、カタパルトの可動部分に
飛行機をワイヤで結びつけて放り投げるんだけど、このワイヤーは消耗品扱い
ながらこれがなくなると飛行機を射ち出せなくなっちゃうので、極力回収する。
そのための装置。

今は飛行機の前脚についてるバーを直接カタパルトに接続して放り出すように
なったので、順次改修されて装備されなくなっていった。
(483:172)

空母に特攻する時にベストな場所は何処だったんですか? (482:548)


飛行甲板
理由は一番当たりやすいから
理論上は喫水線の少し下に上手く当たれるととても嬉しいんだが
そんな事現実的には不可能なので初めから目指してない
(482:549)

艦載機昇降用のエレベータ
(482:554)

筑波海軍航空隊 零戦特攻隊戦闘準則より

目標
空母ハ飛行甲板ノ前部寄リニテ「リフト」
其ノ他ハ艦橋ノ付ケ根
輸送船ハ状況ニ依リ船艙口

他の隊の命令文書でも似たようなもので、空母の発艦能力を奪うために中央~前部寄り、
そして強度的な弱点であり航空運用の要であるエレベータが最適目標とされます。
ついでに言うと、複数機による突入の場合は前機突入破口を目指すべし、とあります。

ちなみに目標配分は
正規空母 25番×3    or 80番×1
特空母   25番×1以上 or 80番×1
戦艦    25番×2以上 or 80番×1
其の他   どちらか1

で、正直大型艦の撃沈狙ってません。
この程度で戦艦や空母が撃沈できるはずもなく、むしろ損傷による人的損害を狙っていた傍証といえるでしょう。
特に戦艦はそうで、艦橋スタッフという中核人材を葬ることに重点が置かれてます。
(艦橋は戦艦においてはもっとも防御が軽い割に重要な施設である、ためでもあります)
(482:565:ゆうか ◆9a1boPv5wk)

わざわざアングルドデッキにするメリットと言うものは何があるのでしょうか?(481:456)

アングルドデッキでは艦首部分でカタパルト発艦をしながら,
アングルドデッキ部で着艦,またはカタパルト発艦が同時にでき,
航空機のより効率的運用ができてウマー,だと思っていました。
ところが少し前の初質スレで、同時に発艦と着艦なんかそうそうしないよ,と言う回答を見ました。
そうするとわざわざアングルドデッキにするメリットと言うものは何があるのでしょうか?

アクシャルデッキだと前にいる発艦待ちの機に追突しちゃうでしょ
考案された理由も採用された理由も安全面でのメリットが最大の理由
(481:459)

アクシャルデッキの頃はデッキは離陸か着陸のどちらかしかできなかった。
特に着陸をする為には離陸に向け待機してる機を一旦全てどかさなければならない。
この作業にはかなり時間がかかるため、作戦上一つのネックだった。
アングルドデッキなら艦首側に待機してる機があった場合でも安心して着陸できるし
たとえ着陸失敗>タッチアンドゴーでやり直しても待機してる機体にぶつかって大惨事にならずにすむ。
(481:469)

そうそうしないが、いざという時は出来るのがメリット。
普段は、事故防止の観点から、やらないけど、同時離発着の訓練や
緊急時には行う事が出来るという事。
普段でも人の動線や、航空機の動線は同時離発着時を意識して行動は
してるけどね。
(481:473)

空母の甲板に艦載機が1機も載ってない時って全機腹の中(格納庫)に収ってるのでしょうか?

100機近くあるのにちゃんと入るのでしょうか。


The primary function of the Hangar Bay is to store and serve as a repair area
for the ship's aircraft. Nearly half of the 75 aircraft on board can be kept in
the Hangar Bay, with the remainder staged on the Flight Deck.

とあるので、75機載せている場合は半数近くしか格納庫には入らない。残りは飛行甲板に載せておく。

空のときはたぶん地上基地に飛んでいっているんでしょう。日本だと米海軍の空母が
横須賀に入港する前にはほぼ必ず、厚木に艦載機が飛来します。んで、逆に出航する前には
空母においてけぼりを喰らわないようにタッチアンドゴーの練習するんで、急な出航予定があると
地元の夜のお空がとても騒がしくなるわけですね。日本は狭いです。
(458:859)

航空母艦は艦載機の発艦・収容時は無防備になるのですか?

太平洋戦争時の空母などは、敵の攻撃隊が自艦に迫っている状況での迎撃機発艦や、
まさに攻撃を受けている状況での発艦は可能だったのでしょうか?

無防備というか、おっそろしく危険な状態。

発艦・着艦中は風上に向かって直進することになるから、回避行動はとれないわ、
対空砲火は制限されるわ(味方が発着してるんだから同士討ちしかねん)で、
それこそいい的になっちまう。
発艦時は当然、敵機も集中的に狙ってくるし。

よって、発着艦時に空襲を食らったら普通は「作業中止、対空戦闘用意」となる。
技術的に可能でも、戦術的には無理、ということになるかと。
(377:250)

基本的に無理。

空母は発艦作業をする際には風上に向かって全速航行しなければならない
(強い向かい風を受けて航空機の発艦揚力を得るため)が、それをやってると
攻撃されても回避起動ができないので、いい的になる。

ただ、1944年のフィリピン決戦の際に行われたサマール島沖会戦(空母を戦艦が
攻撃した数少ない海戦)では、攻撃された米軍側の空母部隊は、護衛の駆逐艦
部隊が盾になってる間に艦砲の射程圏外まで退避して、その後に艦載機を発進させて
日本艦隊を攻撃した。
(377:251)

WWⅡ時の空母は一機飛行機を着艦させるのにどのくらい時間かかりますか?

丸スペシャルの「空母赤城・加賀」によると
アメリカのレキシントン・サラトガは20秒間隔で着艦させる事が出来ると言われていたそうだ
(460:417)

空母を始とした艦船の艦載機はどうやって搭載しているのでしょうか?(479:687)

まさか全機着艦させているのでしょうか。
それとも普通にクレーン等で搭載するのですか。

着艦させることもあるし、港などでクレーンで積み込むこともあるし、様々
全機着艦もやることはある
(479:688)

ぶっちゃけ両方あるが、大抵「フェリー輸送」という、飛行場から
直接飛んでくる方向で来る。
空母が入港中、メンテとかしてる間空母は動けないので艦載機は部隊ごと
陸上基地に移管され、その時もやはり自力で基地まで飛行するし、
帰ってくる時も同様。
この時、陸上基地にいる期間に空母着艦をしないでいて、鈍ってると
着艦時にミスして事故ると危ないので、着艦訓練を一定期間やってから空母に着艦する。
(日本を母港にしている空母部隊で硫黄島基地なんかが着艦訓練に使われてたりするので知られている)
(479:689)

イージス艦

イージス艦が洋上でミサイルを再装填出来ないのはなぜ?


ベタ凪でも無いと困難で現実的ではない。
(こんごう型はMk41VLSにクレーン再装填用クレーンを搭載してるが、あたごは廃止)


ミサイルの発射炎で内部が焼損してるからさ
マニュアル上はともかく、実際に使えるように再整備するには一週間ほどかかるとか

(465:417,418)

その他

米海軍の新型強襲揚陸艦はウェルドックを廃止するようですが、
LCACは他のドック型揚陸艦に任せる方針なんでしょうか?(488:450)

ヘリとSTOVL機しか運用できないんじゃヘリ空母とかと
あまり変わらない気がするんですが……
揚陸艦としてそれはどうなんでしょう?

揚陸作戦というのは昔は、上陸舟艇と陸上戦力を輸送する艦と
航空機の母艦と…という風に分かれていたのを、一つの艦で
まとめてやれるように、効率化したのが現在の強襲揚陸艦。

で、現状、ウェルドック式揚陸艦は充分あるから、航空輸送を主体にした
ヘリボーン揚陸艦がもう少し必要になったので、新型では廃止した…というより、
ウェルドックをあえて必要としなかった、のではないか、と憶測してみる。
まあ、合理的な理由があるとするならこんな所では。
(488:458)
458追加
あと、現状の米軍では昔ほど「強襲揚陸」が必要なくなった、という見方もあるんじゃないかな。
強襲的な戦力投入はヘリ等で兵員を送るのでも充分であり、
上陸地点にLCACを送って車両類を揚陸させるんでなくても、
車両類は港湾から陸揚げが可能、敵前での上陸を強行しなくても
制海権・制空権を確保して安全に兵員を輸送できる余裕ができてるから…という。
(488:459)
強襲揚陸の必要がなければあの様な艦は作らんと思うよ。
勿論強襲以外の揚陸能力も重視しており、事前集積船に航空支援能力まで持たせようとしてるけど、
LHA(R)のウェルドック廃止は、LHAには航空支援能力を、LPDにはドック揚陸能力を強化・特化する方針から。
ORの結果からある程度特化させた方が効率良いって事なのでは。
(488:464)

よく韓国や中国には海を越えて他国を侵略するには揚陸艦が足らないって聞くんですが
その場合、民間の船という船を徴発すればいいだけじゃないでしょうか?(485:861)


揚陸作戦に民間船舶を利用する事自体は普通。
ただし揚陸に港湾施設が必要であり強襲揚陸は不可能。
つまり橋頭堡確保から港湾確保までの揚陸作戦初期では輸送能力の足しにはならない。
(485:863)

航空支援艦って何者なんですか?(485:262)

軽空母とか強襲揚陸艦とは違うような気がしますが。

空母の搭載機を整備したり修理したりするためのフネ。
空母の整備隊では出来ない高度な修理を行い、搭載航空機部隊の稼働率を向上させる。

      • なんだけど、実際には機動部隊の補助戦力としての代用空母として使われること
が多い。
(485:263)

航空支援艦は空母(ないし軽空母)を保有している国なら必ず保有しているんでしょうか?
(崩壊しかけてるロシア海軍や空母が港に引きこもってるタイ海軍は持ってなさそうなんですけど。)(485:464)
持たない国の方が多い。

      • というか、そもそも「支援艦」が必要なほどの機動部隊を
持っている国というのが・・・。
(485:265)

ワスプ級強襲揚陸艦の艦尾ドックはどうやって水位を変えるのでしょうか?

約12,000トン前後の海水を艦内の注排水区画に注水してトリムバランスを変えてます
(377:612)

ドック内に注水しながら、艦のバラントタンクに注水して喫水を深くする。
ちなみに、後部のドック扉を開ける前にドック内には注水しておく。
そうしないと、扉を開けた途端に大量の海水が流入して、艦のバランスが崩れるので。

尚ドック内の搭載艇を発進させるときはバラストタンクを調節して艦の後部を若干
深くし発進させやすくします。
(377:613)

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最終更新:2009年03月18日 02:25
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